第163回直木賞候補作品となった伊吹有喜さんの『雲を紡ぐ』(文藝春秋社)は、盛岡のホームスパン工房を舞台にした小説です。
このサイトは、首都圏在住の女性が同作品をガイド役に盛岡の街をめぐって食、工芸、風景などの魅力を発見するTV番組『歩いて紡いで もりおか物語』(2020年10月25日公開)をきっかけとして、この街について広く知っていただくために制作されました。
サイトを制作したのは、盛岡のミニコミ誌「てくり」を発行しているまちの編集室です。
2020年 | |
BS朝日 | 10月25日(日)13:00〜13:30 |
岩手朝日テレビ | 10月31日(土)10:45〜11:15 |
青森朝日放送 | 10月31日(土)16:00〜16:30 |
秋田朝日放送 | 10月31日(土)15:30〜16:00 |
第163回直木賞候補作品となった伊吹有喜さんの『雲を紡ぐ』(文藝春秋社)は、盛岡のホームスパン工房を舞台にした小説です。
このサイトは、首都圏在住の女性が同作品をガイド役に盛岡の街をめぐって食、工芸、風景などの魅力を発見するTV番組『歩いて紡いで もりおか物語』(2020年10月25日公開)をきっかけとして、この街について広く知っていただくために制作されました。
サイトを制作したのは、盛岡のミニコミ誌「てくり」を発行しているまちの編集室です。
このサイトでは、『雲を紡ぐ』に実名で登場する喫茶店などを含め、盛岡の街めぐりが楽しめる店・施設・観光スポットなどを、地図とともに紹介しています。番組のヒロイン気分で、盛岡の旅を楽しんでみませんか。
※盛岡市>岩手県の県庁所在地であり、人口およそ30万人の城下町。藩政時代から商業が栄え、宮沢賢治や石川啄木が青春時代を過ごしたことでも知られています。周辺にはスキー場や温泉地があり、豊かな自然に恵まれた北東北の玄関口として多くの旅行者が訪れています。
盛岡スポットを覗いてみる羊毛を手紡ぎし、手織りした毛織物のことで、羊毛100%のあたたかさと、手紡ぎ・手織りならではの軽さ、柔らかい風合いが魅力。コートやジャケットなどの服地、ストールやマフラーなどの小物で楽しむことができます。
原産地はイギリスのスコットランドやアイルランド地方といわれ、明治期に軍服用として輸入されたのが始まりなのだとか。
日本でも国内生産を目指して、イギリスと気候風土が似ている北海道、岩手、長野などでめん羊飼育が奨励され、ホームスパン技術の普及・向上が図られましたが、戦後、他の繊維産業の発展にともない岩手以外の地域では衰退しました。
岩手では盛岡市と花巻市で、地場産業として根付いています。ここでは小説のモデルとなったいくつかの工房をご紹介しています。
「雲を紡ぐ」の取材中、盛岡を歩く楽しさを知りました。自然の美しさと都市の便利さが共存しているのがこの町の魅力です。なかでも北上川や中津川の川原にある遊歩道の心地よさときたら!
緑の草原と澄み渡る青空、鮭が遡上するほど清らかな川の音。町歩きの途中で川原に下り、テイクアウトした軽食を味わうのは、とても爽やかなひとときでした。
また盛岡には居心地のよい喫茶店がとても多いのです。吟味されたコーヒー豆の香り高い一杯は気分をくつろがせ、そして引き立ててくれます。おいしいコーヒーがある場所には、同じく美味なパンや洋菓子がそろっているもの。洋菓子だけではなく、餅菓子やあんみつ、お煎餅などの和菓子も充実しており、城下町の豊かな歴史が感じられます。
さらには蜂蜜や乳製品、山ぶどうや木イチゴといった、ベリー類のジャムやジュース、日本酒やクラフトビールも美味でした。このほかにも、きっとまだまだ素敵なものがあるに違いありません。
そして何よりも忘れられないのが、手仕事のお店。
ホームスパンをはじめとする染織品や、漆器や鉄器といった、美しい手仕事の伝統がこの町には息づいています。丁寧に、誠実に作られた品は人と同じく歳月に磨かれ、成熟していきます。これからの自分と一緒に過ごせる、お気に入りの逸品が見つかるかもしれません。
春の新緑の瑞々しさ、夏の涼しさ、秋の紅葉の華やぎ、冬の静けさ。いつ来ても、ほっと一息つける街、盛岡。
お気に入りの本をバッグにしのばせ、のんびりと町歩きを楽しむのはいかがでしょう? そのお気に入りが「雲を紡ぐ」でしたら、ちょっぴり照れますが、最高に嬉しいです。
【日時】2020年11月15日(日) 14:00 - 15:30
【会場】盛岡劇場メインホール
詳しくは こちら(PDF) をご覧ください。
いぶき・ゆき●1969 年、三重県生まれ。2008 年、『風待ちのひと』で第三回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞してデビュー。第二作目の『四十九日のレシピ』は11 年にドラマ化、13 年に映画化され話題に。第27 回山本周五郎賞候補、第151 回直木賞候補となった『ミッドナイト・バス』が18 年初春に映画化。このほかの著書に第158回直木賞候補、第39回吉川英治新人文学賞候補となった『彼方の友へ』、18年に宝塚歌劇にて舞台化、21年にドラマ化予定の『カンパニー』など。
番組に登場するスポットやてくり編集部がおすすめするスポットなど…
盛岡に来たらぜひ足を運んでほしい!
そんなスポットたちをマップにまとめました。